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2011/05/23



1、Judit先生をお招きしてのワークショップ
本日はJudit Varhelyn先生をお招きして、デザインワークショップを展開。


- ウェブサイトのプレゼンテーション 5~10min
judit先生に震災に役立つデザインを紹介していくためのウェブサイトの設計について英語でプレゼンテーション。震災という問題を世界を巻き込んで解決していくことを提案。また、プロジェクトを運営するのではなく、様々なプロジェクトそのものを集めたポータルサイトであることを説明。

- judit先生の提案 design for social innovationとは
design for social innovationとは障害者や発展途上国の方のためのものというようなイメージがあるが、私たちの日常にも応用できる例はある。また、対象者を限定せ ずにビジネスなどを通じて広く一般に広めることでdesign for social innovation自体の活性化や認知度の向上をのぞめるのではないか。

=Lifestraw http://www.lifestraw.com
デンマークの商品で、発展途上国の地域などで普及。最先端のテクノロジーを駆使したフィルターを使用し、人一人が1年間に飲む水を浄化できる。先進国でもアウトドアグッズとして需要があるのではないか。
=Hippo roller http://www.hipporoller.org
途上国で重いバケツを2時間持ち歩いて水を汲んでいる現実がある中、ローラー状の容器を転がしながら水を運ぶことで作業の効率化を実現。
=Bamboo Sero http://www.bamboosero.com
アメリカのデザイナーとガーナのコラボレーションによって誕生。安価で大量に現地調達できる竹を使用し、また電気が普及していなくても手作業で組み立てられる仕組みをデザイナーが提案。
=D Light http://www.dlightdesign.com
途上国において頻繁に使用されている灯油を使用したローソクに変わる太陽光によるライト。8時間チャージするとライトとして使用できる。

BOP‥Base Of Pyramid=世界人口の90%である低所得者層

- 事前に私たちも調べたケーススタディ 
・Learning Landscape by Project H Design http://www.projecthdesign.org http://www.learninglandscapenetwork.com
古タイヤを使った遊具を通じた学びのデザイン 遊びと学びの全体の設計を手がけた例
・Dizajn na kolesách from Slovakia (the title means Design on Wheels) http://www.dizajnnakolesach.sk
スロバキアの学生が2週間ミニバンでデザインの普及してない小さな町をまわり身近なデザイン活動を展開。
・Felt-soap from Oloop Design, Slovenia http://oloopdesign.com
職人とデザイナーが組んで伝統的な工芸技能を使用して近代的なライフスタイル製品を設計。
・smart meter system, the Design Council project
http://www.designcouncil.org.uk/case-studies/geni-e-meter/

http://www.navetas.com/products/showcase/mobile-apps/

http://www.navetas.com/products/showcase/energy-monitor/

http://www.navetas.com/downloads/the-dawn-of-smarter-metering.pdf
開発の段階からデザイナーがエンジニアと共同して一般の人にも理解しやすい電気使用メーターを提案。
・City Move Interdesign, Sweeden
 http://www.svid.se/sv/citymove/About/City-Move-Interdesign/
町を丸ごと移動するプロジェクト。コミュニティを移動するにあたって住人の気持ちのケアなどに気を配った良例。今回の震災のケースにもあてはまるのでは。

2、ウェブサイトの設計
現時点でのウェブサイトの骨組み、設計図をビジュアライズ化してjuditに提示。サイトの軸となるアイデア投稿の方法についてまだ議論の余地あり。ユーザーが投稿するアイデアの一定の質を保つために一度専門家を通すことで、編集に参加してもらうのはどうか。


- ブレインストーミング 10min
ケーススタディのタグ分け方法を4人あたり50案ずつ出すことを目標とする。この時点では”日本だけでなく世界のケーススタディを対象とすること””震災に限らず災害全般に焦点をあてていくこと”が決定。機能性はもちろんのこと、タグ分けするにあたってどうやって一般のユーザーに興味をもたせるか、そしてエンターテイメント性を盛り込んでいくかが課題となった。

3、ホームワーク
・4人一組となってサイトのデザインを具体化してくる。
・震災に興味をもってもらうための30秒のビデオ作成。

2011/05/16



1、デザインワークショップ
前回に引き続き、震災に役立つデザインを紹介していくためのウェブサイトの設計を考える。 各4つのチームが1週間でしてきたリサーチとアイディアをプレゼンテーションする。

- ディレクションチーム: Webサイトの方針
・DESIGN for SOCIAL INOVATIONとしての目標を、『被災地での問題をエンターテイメント性を持って解決すること』と設定した。
・またウェブ上での目標を、世界の教科書になるようなサイト、発信するだけではなく、多くの人を引き込む場を目指す、見やすい、面白い、わかりやすい、サイト作りを目指す方針を決める。
・第一段階としてウェブサイトを被災地の人たちと私たちが出会える場所になることを目指す。
・さらにこのプロジェクトを動かしていく上で対象となるユーザー、ペルソナの定義について考える。 SNSを良く利用する20代女性を最初のターゲットにすることを提案。
・メディアに対する年代別のとらえ方がまとめてある資料を提示。
作るにあたって参考になりそうなHPの紹介をうけた。

- ビデオチーム:ビデオの時間配分、展開 作る動画の種類としての提案
・ダイジェストムービー・・・クラスの活動をダイジェストに紹介するムービー。
・コンテンツムービー ・・・サイト内のコンテンツを紹介しつつ、興味を持って見たくなるような動画。
・インタビュー・・・実際に私たちが行ったインタビューをユーザーの方にも共有してもらう。
・番組・・・私たちの行う活動や、ユーザーからの投稿で動画にしたら分かりやすいものをピックアップして番組化する。
・プロモーションムービー・・・CMのようなイメージで、HPに来てもらうためのキャッチーな動画。 この5つの中から動画として最も効果的なものを選択。YouTubeなど外部の動画サイトからの接続を期待。 また、サイト内での動画の位置づけも考える。

- アイディアチーム:アイディアの投稿方法、見せ方、カテゴリー分け
・投稿された記事の表示方法、カテゴリー分け等を、他ウェブサイトを参考に資料を集める。
・まとめたリサーチ結果から「デザイン」「機能、使いやすさ」「簡単、視覚的に楽しむ」にそれぞれ重点を置き3パターンの投稿、アイディアページをビジュアルに落とし提案。

- ユーザー登録チーム:多くのユーザーを得る方法、ユーザーのメリット
・他ウェブサイトからのユーザーの参加、仕組みについて参考資料を集める。 ・ユーザーを多く得るためには、登録が簡単であること、機能がわかりやすく、気軽に参加できることが重要である。『One Click』をキーワードに・具体的な参考サイトやまとめた内容をビジュアルに落とし提案。 ・ユーザーになって出来ること、投稿、評価、お気に入り・リスト、コメント、ブラッシュアップなどを考える。

2、ディスカッション
・各チームの意見を整理し、何の為にサイトにくるのか、どんな情報が必要か、この情報を使い何が出来るのかをもう一度検証し、サイトの方針、基盤を固める。
・他にはない独自性を持ったサイトにするには何を押し出していけばいいのかを考える。
・ケーススタディとアイディア投稿の関連性について。
・『復興のための新しいプロジェクト案を募集し、紹介、投票を経て、実現へとつなげるサイト。ユーザーに理解してもらうために、さまざまな震災に役立ちそうなアイディアのケーススタディを提示することが必要。』

3、ホームワーク
・サイト、組織の名前を考えてくる。
・サイトの仮デザイン(リンクの連携など)をビジュアルに起こし、サイトの仕組みを考えてくる。 ・テンプレート制作。
・自分たちがこれから行っていく企画について、実践できる新しいアイディアの提案。
・ケーススタディ・・・参考URL:INDEXから1つ、他ウェブサイトから1つ、計2つの事例選びテンプレートを使用し簡潔にビジュアル落とす。
INDEX 参考URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation
・juditへのプレゼンテーション(10分)の準備

2011/05/09


1、ブレインストーミング
ブレインストーミング 震災に役立つデザインを紹介していくwebサイトを作る上で、まずどのような仕組みで何をメインにwebサイトを展開するかについて話し合う。

・賛同者が参加するには?
・多くの人に見てもらうには?
・見に来た人がじっくり見られる場にするには?
・他の人のアイデアを集めるには?

以上の点を意識して、クラス13人が3チームに別れてそれぞれにブレインストーミング(集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法)を行い、アイデアを出し合った。

- グループ1
・ 震災の不安感が薄れてきている今、もう一度人々の危機感を煽ることができないかという提案。
・ 被災地の人々と文通をして、そこから得たリアルな体験談を興味を持てる形に落とし込み、紹介。
・ 現地の人とクラスのメンバーとの電話内容をライブ放送。被災地にメンバーが赴き、文通や電話を通してコミュニケーションを深めた人々と、実際に会うというドラマを起こす。
・ Webサイトを親しみやすく、震災やデザインに興味のない人にもアクセスしてもらうために、表面上はくだけた感じに見せる。逆にリサーチやそれに基づいた内容を真面目にしっかり示すことで、ギャップを感じてもらい、そこに面白味を見いだしてもらう。
・ 例えばベストヘルメットドレッサーコンテストなど、話題性のある特集をweb上で行い、それを実際に被災地の人々がイベントにつなげることが期待できる。

- グループ2
・ 一回来ただけで終わりにならない、ずっと居座っていたくなるサイトにしたい。
・ サイトの閲覧者が受動的に情報を得るのではなく、能動的に参加している感覚を味わえる仕組みを作る。
・ ユーザーみんながクラスの一員になれる、というコンセプトのもと、マイページ(ユーザー個人のもつページ)を教室のようなデザインにする。
・ マイページのコンテンツとして、スクラップブック(気に入ったアイデアを貯めておける場所)を設置する。
・ 1人の人が提案したアイディアを他の人がブラッシュアップを繰り返し、よりよいものへとしていくリレー形式の投稿方法も提示。

- グループ3
・ LUPIN STEAL JAPAN PROJECTが行った、日本で人気のアニメキャラクターであるルパン三世がブログを盗んでしまうという企画を参考に、話題になり、半強制的にサイトの入り口まで人々をつれてくる仕組みを取り入れる。
・ ワンクリックでサイトに参加することができる手軽さが重要。
・ webサイトを、学校の教材として扱ってもらう。
・ webサイトで紹介され、デザインに使われた商品を、amazonなどの通販ページへリンクすれば双方の宣伝になってよい。
・ アイデアを投稿して、フィードバックされる仕組みを取り入れる。
・ facebookの「イイネ!」のように、賛同の声に応じて、topページの震災に襲われた街がどんどん復興されていくビジュアルを展開。

2、ディスカッション
ブレインストーミングから得たアイデアをもとに、クラス全体で話し合い、webサイトの大まかなコンテンツを決定した。

・ メインコンテンツ: ムービー…・ダイジェストビデオ(5分)(コンテンツビデオのダイジェスト版)     
               …・コンテンツビデオ
           絵や漫画
・ アイデアページ:投稿ページ
・ ユーザーページ:マイページ
・ ケーススタディ:デザイン紹介、インタビュー等
・ プロフィール:クラスのメンバーの紹介

3、ホームワーク
・ サイト名を考えてくる ・ コンテンツ内容をチームで練る
・ メンバーを一時的に以下の4つのチームに分け、各チームがリサーチとアイディア出しをおこない、次回クラス全体で再考する。
・ ビデオチーム:ビデオの時間配分、展開
・ アイディアチーム:アイディアの投稿方法、見せ方、カテゴリー分け
・ ユーザー登録チーム:多くのユーザーを得る方法、ユーザーのメリット
・ ディレクション:総監督、webサイトの方針、topページ

2011/05/02


1、今後のスケジュール
日本の武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科の若手デザイナーと、イタリアのサンマリーノ大学のインダストリアル系の学生が手を組み、震災復興のためのデザインをする際に 役立つソースの集められたwebサイトを作る。 そのためにwebコンテンツとして、ケーススタディーを考え、参考になる活動者・活動団体にインタビューをし、震災に無関心な若者をターゲットとしたビデオを作成する予定。 Icogradaという世界のコミュニケーションデザインの母体となる組織にwebをリンクさせたり、AXISギャラリーやPecha Kucha nightでの展示、プレゼンテーションで アウトプットしていく。

2、webサイトの紹介
今後webサイトを作るにあたって参考になりそうなHPの紹介をうけた。

- Wake up the town
…家電メーカーのPHILIPSが4ヶ月間太陽の出ないノルウェーのある地域に、時間にそって日の光のように自然にともる照明を渡しサポートしたプロジェクト。 影響を確かめるために行われているプロジェクト前後での統計の比較や、口コミやSNSを使った宣伝の手法、またサポートから一般の人々への広告へつなげるといったような手法が参考になるのではないか。
URL:http://www.wakeup.philips.com/

- SOUR
…“日々の音色” では、ウェブカメラで多くの人々に自分たちを指示通りに録ってもらい、その動画や画像を編集して一つのPVにした。
URL:http://www.youtube.com/watch?v=WfBlUQguvyw
“映し鏡” は、自分のfacebook、twetter、ウェブカメラからの情報がリアルにPVの中に組み込まれ、それを見る事ができるという、パソコンの前の人が参加できる作品だ。
URL:http://sour-mirror.jp/index.html
SNSやウェブカメラを使った新たな表現の手法が提示された。

- Little Explorers
…2~4歳の子供のためのiPadやiTuneを使ってアルファベットを覚えられるツール。
URL:http://peapodlabs.com/apps/little-explorers-abc-go.html

3、プレゼンテーション
デンマークで設立された、生活を向上させるためのデザインに賞を授ける非利益団体の“INDEX” のコンペティションにノミネートされている作品やプロジェクトなどから、 今後のケーススタディーの参考になりそうなものを一つ選んでプレゼンテーションした。
参考URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation

- 72Hour Urban Action 
…都市のために72時間で街を変えるプロジェクトが提案され、国際的に人を募集してコンペ形式で行われた。街を変えることで被災地の方を元気づけられる可能性を提示。
URL:http://www.72hoururbanaction.com/

- Fold Flat Shelter
…テントより広く、丈夫なシェルター。被災地でのプライバシーが守られ、特に女性には必要ではないかという提案。
URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation/read/id=MzU0

- The sOccket
…サッカーボールを蹴る事によって電気を生み出す発展途上国に向けたデザイン。ゲームがエネルギーになることでリラックスにもつながり、電力供給のおぼつかない時期に使えるのではないかと提案。
URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation/read/id=Mzc=

- Life In The Slit
…頑丈な作りの机の隙間に、パッケージの食べられる救急箱や片手で飲める水を設置。震災時の隙間の大切さを提示した。
URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation/read/id=MTI2Mw==

- up & down washing basin  
…高さを変えることが可能な洗濯台。使う人の身長や、その用途によって高さを調節出来るため、元から公園や学校などに設置しておけば震災時に役立つのではないかと提案。
URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation/read/id=MTUy

- Terracooler.org
…テラコッタでできている、発展途上国の人々に向けて作られた保冷陶器。停電などで食品の保存に困る人々に役立てるのではないかと提案。
URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation/read/id=ODAx

- Helmet B
…自転車事故が多いという理由でフランスで作られたヘルメット。平らな状態から組み立てるため、場所をとらない上に軽いので、防災用具として提案された。
URL:http://nominateforindexaward.dk/Presentation/read/id=OTg=

- 震災+design
…人を募り、東京でM7.3の地震が起きた場合を仮設定し、近くの小学校に避難した300人の生活向上をコンセプトにワークショップやコンペを通して問題点をデザ インで 解決しようとしたプロジェクト。今回の震災にも活かせるのではないかと提案。
URL:http://www.h-plus-design.com/1st-earthquake/